ガンになったおかげさまで、多くのがんになられた方と
お知り合いになりました。
そこでわかったことの一つは、ガンはひとりひとり違う。
(がんには個性がある。)
治療法もひとりひとり違う。ということ。
そして、ガンを治した人のの特徴
(ガンにかかりながら10年以上生きている人々の生活)
を、まとめてみると、
1、西洋医学だけでなく、東洋医学・漢方や独自の健康法を実践している。
2、「ガン」そのものをあまり深刻に捉えてない
3、よく笑い、活発である。
4、玄米菜食中心の食事。
5、適度な運動をしている。
6、病院側からみると、ややルーズな不真面目な患者。
(病院より、家庭や自然の中へ)
7、家族のサポート(物心両面)
8、自分が自分の主治医のつもりでがんと接している。
9、毎日、「ガン治療」に無関係の打ち込む時間を持っている。
10、人のためになることを実行する。
11、死の不安、恐怖がない。
でも死を認め、現実的、建設的準備だけはしておく。
12、治療が長引いている人は、「私はガンです。」という。
(ガンに私という全体が支配されてしまいがち。)
治しちゃってる人は、「私はガンを持っています。」という。
(ガンはあくまで私のなかのひとつの要素。
だから、私という全体はコントロールできる。)
13、ガンになったことを契機に自分を見直している。
ガンを通して自分を高めていこうとしている。
要するに、上手に「がんディレクター」になっているんです。
「患者主体の医療」と言ってますが、あれは医療側から出てきた言葉です。
がん患者からも言います。「患者主体の医療を!」と。
がん患者が一生懸命勉強して、医者より医療情報をもつ。
そして、あらゆる才能を使いこなす「がんディレクター」になればいい。
ディレクターというのは、目的成就のためには何を補強すればいいのか、
そのための人員配置をする。
ディレクターとしてのガン患者に最初にしてほしい人員配置は、
「先輩のがん患者」です。
(もし、みなさんお身近で、がん患者の方がおられない方は、
わたしが喜んで先輩になります!)
病院へは先輩に一緒に行ってもらうこらいがいいです。
単に、情報で武装するのではなく、「自分には分からない」ことは、
「先生、お願いします」と、下手に出ながら聞く。
そして医者を動かす。医者に患者が動かされるのでなく、
患者が、医者や鍼灸の先生やガン関連商品の会社の人など・・・を
動かすんです。
「ディレクター」のように。
これは究極のノウハウです。そのうえで自分のプログラムをたてる。
そして一番重要なのは、人生を共にしてきた人、
これから共にしていく人、多くは伴侶ですが、その人との関係づくりですね。
ガンになったと知った日に「さーて、どうするか」を徹底して話し合う。
自分の人生を振り返りたくなるから、必ずそのことも話す。
言葉にならなかったら涙を相手の前で流し続ける。
相手が逃げるようだったら、もう別れる。これが重要なんですね。
わたしは、苦労をかけた妻より一日でも遅く死ぬことを誓いました。
ガン患者って、すばらしい人ばかりなんです。
「人生の目的は何か」と聞きいて、
「ベンツが欲しい」
「おおきな家をもちたい」
と答えたがん患者はいません。
「物質的なものではない。
誰に出会って、誰と語らい、誰と共に生きた。
そして、そのなかで自分は何を感じ、
何を考えたかということだけが大切だ」という。
ガン患者になるということは、そういうことに気づかせてくれるチャンスだし、
それに気づいた人は、時間の長さではない、
すばらしいエネルギーと生命力、
その人なりの価値基準をもって輝くんですね。
「ガン患者は新しき人々なんだ。成長した人々なんだ」と
考え方を移動することによって、
生のプログラムがまったく変えられるんですね。