パパと悪性リンパ腫物語は、ガンの治療に際してパパがワタシに言った言葉、「一緒に楽しく治そうよ!」これがタイトルになっています。これが、ほんのちょっぴりでもお役に立てることがあれば、とっても嬉しいです。
抗がん剤治療で、ひとたび寛解になるもその半年後に再発。この再発をきっかけに、2人で治療方法の選択について多くのことを話しあいました。「免疫療法で治す!」と決めたワタシたちですが、それは単に、標準治療のすべて拒否するという意味ではありません。第1希望は、免疫療法だけで治したい。第2希望は、免疫療法を主軸に、どう定番治療である抗がん剤や放射線治療を、免疫力をおとさずに活用するか?またどんな治療が自然治癒力を増進するのか?こういったことを念頭に、自分たちなりの免疫療法を選択してきました。
平成18年1月、再発の治療後に残っていたガンがすべて無くなっていました。そして再発治療から1年、再再発はありません。不思議ですが、もうまた再発したって治るなという根拠のない自信ができました。パパのガンのおかげで、ワタシたちの人生観は大きくかわりました。
神様・・・ガンにさせてもらって、ありがとう。。。パパがいつもこう言います。
またパパは、「ガンは良い人だけがなるんだ」とも言います。最近、そうなのかも?という気がしています。理由は、ありません。なんとなく、そんな気がするんです。
ご存知の通り、悪性リンパ腫を含むガンの原因は、これだけ科学が発展した現代においても、医学界共通の明確なコンセンサスは得られておりません。いくつか挙げられている外的要因も、すべてのガンの原因であることは明確にされているわけではありません。近年良く話題に上がる内的要因として、私たちを取り巻く環境や生活習慣が、ガンの発生と深く関連していると言われています。しかし実際のところ、ガンはもちろん、他の多くの病は、その人の「ココロ」が大きく影響しているように思われます。その原因についていろいろと考えてみました。
パパは以前、車の事故により脊髄を損傷し、その時に障害者1級になりました。当時のストレス、延命を優先した善意の治療、100回は軽く超えるCTやMRIの検査、恐ろしい量の薬を飲み続けるといった生活が何年も続いていました。
悪性リンパ腫とわかる以前まで、ずっと続いている胸の激痛のため、パパは大量の鎮痛剤を常用していました。パパはこの激痛は、事故の後遺症だと勘違いしていました。こうして作られた体内環境は、決して良いはずもなく、正常細胞がガン化するにはベストな環境を提供していたのしょう。そのうえ低体温、血液どろどろ、血行障害、麻痺による自律神経障害、思うように動かない自分のカラダに対するココロのストレス・・・。ココロとカラダの環境がガンを作り出したのだと感じています。
1日平均3000個程度のガン細胞が、誰にでも発生していると考えられている。しかし通常であれば、これらのガンが発生しても、人の誰もが持つ免疫という自然治癒力で排除されてしまう。ところがある時、ガン細胞が排除されなくなり、増殖することがある。いつしかガン細胞は、免疫細胞の働きより優位になり、約10億個のガン細胞が出来て初めて1cm/2ぐらいとなり、発見されるという。それはそんなに早いスピードではなく、比較的ゆっくりと時間をかけてその大きさになるらしい。ココロとカラダの環境が重要で、また大切で、健康であることへの感謝を痛切に知りました。こうして一見「冷静」そうに文章を書いていますが、いろいろとありました。いろいろとあったのはガンではないワタシで、いろいろなかったのはガンのパパです。いたって楽しそうでした。ガンのパパに励まされて今のワタシが在ります。