こうしてパパの悪性リンパ腫の治療は終わった。あとはワタシたちで決めた、自分たちでできる免疫療法を続けて、パパのガン細胞がすべて正常細胞に生まれ変わるようにしたい。パパは別にガンがずっとカラダにいてもいいという。「オレのガン細胞、かっこいいよな。なかなかしぶといゾ!」とか言ってる。どうもパパは抵抗勢力を応援するてらいがある。常日頃から、形勢の悪い方を応援する。あまり大きな声では言えないが、ビンラディン、フセイン、金正日とパパ、この4人でアメリカをやっつける作戦会議をしている夢なんか見たりしている。ワタシはパパに「まさかと思うけど、”オレのガン細胞!がんばれ!復活してみろ!毒殺でも死ななかったんだ!焼殺にも負けるな!”なーんて考えてないでしょうね???」図星だった。バカパパ。
ともあれパパと悪性リンパ腫物語の道中で、(いつごろか忘れたが)面白い本と出逢った。千島学説入門というタイトル。医学界からは異端視されている学説で、それを認めてしまったら、既成の医学や生物学を否定することとなるからだ。しかしある人は、この千島学説は100年後の学説だと言ったらしい。ガリレオのように生まれたのが早かった人だったのかもしれない。ワタシには専門的知識がないため、すべてを理解できるわけもないが、千島学説の中の「ガンの血球由来説」にはとても興味がある。これからは時間を見つけては千島学説をもっと理解できるようになりたい。
ワタシたちの免疫療法は、まずはパパの生き方を変えること。これは大前提。
そして日々行うこととして:−
@鍼灸による自律神経バランスを整えること。
Aカラダを冷やさない。温めて、平均体温36.5を保つこと。
Bバランスよい食事。1日最低2−3回は食べること。
C無農薬・無除草剤の玄米と白米を半分づつにしたものを毎日の主食にする。
D朝、おなかに良い牛乳。夜、ヨーグルト。これは毎日つづける。
E毎日、たくさんの温泉水を飲む。
F睡眠不足をしないこと。
G歩く。
H極力、お薬は飲まない。
I定期的に神社にデート。
この10か条を続けることにした。
そうこうしているうちに、神さまからまたもやサプライズがあった!抗がん剤の治療の際にも、放射線治療もやったことだし、もう子どもはできないだろうと言われていた。それよりパパの治療だから、特に大きな問題でもなかった。が、パパもワタシもびっくりしたが、妊娠した。気になるのは放射線治療のおわりごろに重なっていないかどうかだった。もしも重なっていたら・・・おなかの赤ちゃんの遺伝子が傷ついてはいないだろうか?パパといっぱいお話して、生むことにした。