12月、早くも年の瀬。ワタシは妊娠10ヶ月になっていた。虫歯事件以降、何事もなく毎日シアワセにすごしていたある日の晩、パパは階段から落ちた。下のチビちゃんをかばおうとしておちたようで、その一部始終を見ていた下のチビちゃんは、次の日、保育所で先生たちに「パパ階段から落ちてん」と言いふらしていた。その次の日の晩ぐらいから、腰が痛いと言い出した。それからは定期的に夜になると痛くなるようになった。
年が明けて平成18年1月、かつてのガンによる激痛のような痛みが襲ってきた。二人とも「再発?」がよぎる。またまたワタシは臨月。ちょうど近くに、高度先進治療を行う規模の関西医科大学病院がオープンしたこともあって、そこの血液内科に行ってみることにした。まもなくここで、PET検査も行えるらしい。(もう2度と受けないけど。理由は、どうもこれもガンの原因になるような気がする)近くですぐに行ける病院がひとつあるほうがいいと思って、行ってみることにした。
たまたま担当になった先生の名前が、東京医科大学病院の主治医の先生の同じ名前。ご縁を感じます。先生、血液検査とMRIの結果、それとパパの症状などを聞いて、再発はないとのこと。でもちょっと炎症反応が気になるので、2週間後にまた血液検査だけやってみようということになった。血液検査の結果をみると、なんとなく気になる数値があるけど、過去のデータとは少し違う。CRP(炎症反応)が高いのも木になる。よくわからないので、先生のいうとおり、2週間後また血液検査だけやってみることにした。
2週間後に受けた血液検査の結果に、かなり不安になった。CRPが異常に高すぎる。しかしやっぱりその1点以外は、そんなに心配になる数値ではない。じゃあなぜ? 先生は、やっぱり再発ではないと思うがこのCRP数値の高さが気になる様子。1ヵ月後に再度、血液検査だけやりましょう。ということになった。ワタシの頭んなかは、すでに再再発だったときの治療方法。まずはとにもかくにも、東京医科大学に行くのがいいだろう。そこから高度先進医療がどの程度普及しているかを再度しらべようと・・・それだけ、考えた。
ある日、また歯が痛いと言い出した。クチの片方が腫れていて、何も食べれない。しかも歯がぐらぐらしている。パパは「気持ち悪いから、コレ、引っこ抜こうかな」と言うので、「ダメ!です。歯医者へ行ってください」とお願いして、前回、抜歯してもらった後、行ってない歯医者さんへ予約を入れて行ってもらった。結局のところ、虫歯ではなく、歯槽膿漏の治療をほったらかしにしていたため、悪化して歯周病になっていた。これがCRP(炎症反応)の原因だったのかぁー。と納得。歯を抜いてからは、痛みは止まった。歯周病の治療がある程度進んでから、もう一度、血液検査をすると、はっきりするねと話していたのにもかかわらず、最近はまた好調なので、歯医者さんへ行ってない。
2月、「歯医者さんに行ってよ!」などと話している間に、ワタシは予定より早い時期に陣痛がきて、入院。無事出産し、元気な女の子を授かった。