一緒に楽しく治そう!悪性リンパ腫(ガン)
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一緒に楽しく治そう!
+パパと「悪性リンパ腫」物語+

by linda whom papa loves 
パート1:病名は「悪性リンパ腫」非ホジキン:びまん性大細胞B型 ステージ4
10章:抗がん剤の副作用がない?!

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11月13日、朝起きてパパに電話した。二人とも病院なので、なんだかオカシイ。朝ごはんを見せやいっこした。産婦人科のメニューは豪華なので、パパは羨ましそう。パパの朝食は、納豆が出てるといって文句いっていた。(後日談:入院中のある日の晩御飯、ししゃもが1匹、お皿にのってただけだったと怒ってた。しかもその横に、みどり色のバランが1枚あったのもパパの怒りをあおった(笑)お皿の上が寂しいのを、コレでごまかしてる・・・とも言ってた(笑)スゴイ発想だと思った。ちなみにパパは、ししゃもが嫌い。そしてパパ退院後、一緒にお買い物に行った。魚を買おうとしてるとき、なんか睨んでるようだったので、どうしたのかな?と思ったら、パパの目線の先には、「ししゃも」があった(笑))

11月15日、昨日したCTの結果がでた。検査の結果、腫瘍が小さくなってるとのこと。先生も看護師さんも、1回目の治療で、こんなに効果があることは、まずない!と言ってたらしい。(患者にとってはもちろん、家族にとってはことさら、こうした励ましには救われますよ)本当に良かった。ひとつ心配は、肝臓に、何か影があるとのこと。リンパ腫なんで、リンパがあるところに何かしら、あるのはそうなのかもしれない。先生が、抗がん剤治療は6回やりますっと言ってたらしいが、こういうことが理由なのか。CTでわからない腫瘍を、PETという最新の検査で見つける事が出来るらしい。きっと先生の言う通り、6回抗がん剤治療をしたほうがいいのだろうと思う。もう、何がわかっても、どんな病気があっても絶対治る!治す!っと思えるようになったから狂いそうな心配は、もうしない。

11月18日、第2回目の抗がん剤治療の日。今回は副作用どうかな〜っと思いながら、もしも副作用があったら・・・と思い、夕方かけた電話にパパがでなかったので、きっと副作用で苦しいのかっと思っていたら、すぐあとでパパから電話があり『ごめ〜ん。シャンプ−してた』らしい。抗がん剤治療してる人が、元気に自分でシャンプ−してる。やっぱり今回も副作用はなかった。そして2回目の検査結果。胸に ど〜んとあった腫瘍が12cm×7cm → 6cm×4cm、半分になってるとの事!!脊髄にあった腫瘍は、無くなってる!!先生も、ガッツボ−ズしてたそう。今日のギャグ:8Fからエレベーターに乗ろうとしたら、エレベーターが閉まったので『あ〜エレベーターが閉まったよぉ』『しまったなぁ〜』、がとてもウケたそうです。(笑)

11月28日、2回目の治療後は、外出もできるようになり、おじいチャマのお墓参りに行ったり、お父さんとうどんを食べに行ったりできるようになった。パパも病院だけにずっといなくちゃだめなころと比べると、ずいぶん、気分転換ができるようになっただろう。最近は、リハビリを猛烈に始めたパパ。(急にそんなにしてイイのかなー?)そんなパパが38度の熱をだした!吐き気もあるという。えーー?今頃、副作用???ヘンなのー!と思っていると、それは抗がん剤の副作用ではなく、パパは風邪を引いたと先生にいわれる。もう4回目の抗がん剤治療もおわり、すこぶる好調のパパは、病室にじっとしておられず、1Fやら売店やら、あちらこちら、車イスでウロウロしているからきっと、風邪でもひいたのだろう。副作用はなくても、4回も抗がん剤治療をすれば、免疫だっておちている。パパの風邪がこじれないように、パパにおとなしくしててねとお願いした。(たぶんしてくれないだろうけど、いちようお願いした)

副作用がないのも不思議だったが、もうひとつ不思議なことがある。毎回の外泊許可でる前日は、理由のわからない炎症反応があった。数値も高く、主治医の先生も何の炎症かがよくわからなかったよう。しかし外泊したあと病院に戻ると、不思議と炎症反応がなくなっている。これが毎回だから先生も不思議におもったらしく、「家で何をしてるんですか?」と聞かれたパパ。何してるか・・・って(笑)それは久しぶりに帰ってくるわけだから、パパはワタシを離してくれません(嬉)もうこれ以上は書けないですね(照)

年末からお正月にかけて、家ですごせる。12月27日、明日から外泊するので先生と来年の治療スケジュールについてのお話があった。年明けに、あと2回、通常の抗がん剤治療をしたあと、幹細胞を採取して保存しておくという説明があった。そう、今日は万が一のはなし。もしも、1年以内に再発した場合、1年生存率は30%となり、また悪性リンパ腫の人の約50%が、再発している。ただ、先生は、パパを完治させる自信も、再発させない自信もあるから、先生の言う通りのスケジュ−ルで治療さえしてくれれば大丈夫という。 ただし、もしも1年以内に再発したとしたら『死ぬだろう』といわれるぐらいの抗がん剤を打つらしい。そして、あらかじめパパから取り出してた、幹細胞をガンガンいれて、元気な血液にしていきますと。これがいわゆる大量抗がん剤+幹細胞移植という再発時の治療スタンダードなんだろう。

とにかく再発しないように・・・が、私の生涯のお仕事として、しっかりパパの傍にいよう。リンパ腫が脊椎に出来たというのが、非常にめずらしいケ−スで、きっと日本に100人もいないだろうと先生はいっていた。先生たちは、今年6月、脊椎への悪性リンパ腫について学会で発表しており、かなりの専門知識がある。先生たちが治療した、パパと同じケ−スの患者さん7人すべて再発もせず元気だそうだ。パパは本当に強運な人だと、改めて思った。

12月29日、パパお正月外泊なので、はじめて1週間以上の帰宅!病院まで迎えに行った。今回の長い外泊の諸注意は、@4回の抗がん剤治療で、喉が弱くなっているので、梅雨時期のように、生ものなど食べ物には気をつけること!A絶対、風邪をひかない!の2点。 先生には内緒にしてたけど、実はこのあと、みんなでディズニーシーへ行きました。抗がん剤治療中だけど、パパが歩けず車イスだったこともあり、待ち時間なくたくさんの乗り物にのれて、子どもたちは大喜びでした。

年が明けて平成15年。合計6回の抗がん剤治療も、あと2回で終わりとパパもワタシも思っていた。実際、3回目の抗がん剤治療がおわったとき、腫瘍はほとんどなくなっていた。それなのに6回も毒をカラダに打ち続けることに、不安もあった(ワタシだけ)。なのに!万が一の再発に備えて、幹細胞を採取することは先生から聞いていたけれど、そのためにいつもの3倍の抗がん剤を2日間打ち続けるとは知らなかった!なら、合計9回抗がん剤治療したことになるんじゃないの??と。先生に聞くと、ガン細胞の混ざってない幹細胞をとっておきたいので、これは治療にカウントされないという。先生はいつも誰もがわかりやすい説明をしてくれるし、強制もしない。先生の過去の実績や経験から、血液のガンの場合は、こうしたほうがいいですよ。。。と、いう言い方しかしない。そこがまた信頼度アップのポイントとなるんだろう。

1月8日、通常の3倍の抗がん剤が始まった。前日から点滴を打ち続け、今日から2日間、抗がん剤漬けがつづく。量が多いので心配だったが、初日はやっぱり副作用はなかった。しかし2日目の夜、毎晩あるラブラブコールがなかった。次の朝、電話すると、パパはげっそりになっていた。さすがのパパも、3倍の抗がん剤には副作用で吐き気がすごかったらしい。「これが世に言う、抗がん剤の副作用かぁー」と苦しいはずだなと妙に納得していた。とうとう3日間、何も食べれなかったパパは、ぷっくりしていた頬もげっそりになってしまった。毎日お菓子とピーナッツばかり食べて太っていたので、結局はいつも通りの体型にもどった。

1月20日から2日間かけて無菌室に入って幹細胞を採取する。その準備で2日前から白血球が増える注射のようなものをされている。もともと白血球が多いパパ、この注射のせいで通常の人の30-40倍に増え、その副作用でカラダが突然、動かなくなった。「これが世に言う、かなしばり?」と一瞬思ったらしい。初体験をたくさんさせてもらってるせいか、パパは毎日楽しそう。

先生たちが言うには、通常は8リットルほど血液をカラダから外にだして、ろ過機のようなものにかけて幹細胞をとるらしい。これを2日間かけてするのが普通だが、パパの場合は、2リットルぐらいで十分だろうと先生たちの、パパの白血球の増え方には驚いていた様子。結局、普通は2日間かけて行うのだが、パパの場合、血液の中の白血球が多すぎということでその日の4-5時間で終了。そのためにわざわざ手術で足の付け根にストローぐらいの管を3本もいれて・・・こっちの方が痛かったよ〜と。こうして無事(?)保険としてとった幹細胞、使う日がきませんように。

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