パパの痛みは和らいでいるが、痛みだしたときの激痛度は進行している。時間がない。理屈から考えて、免疫を司る自律神経から正常化する治療をはじめるべきだと思い、まずは鍼灸の先生、南先生に会いに行った。簡単な治療経過概略を作成して説明し、今後の予定と考えを説明して、先生の意見を聞いた。先生はあくまでも、主治医の先生が勧めるとおりの治療をしたほうが良いと言う。その上で鍼灸治療は、補助的治療としてやるべきだと。先生はいつも本当に、患者の立場で意見を下さるとても信頼できる先生のひとり。だから鍼灸の治療を任せるには、南先生しかいないと思ってた。
さらに南先生は、ガンを完全に治そうという視点から、できる限り再発を遅らせる作戦にするべきだとも言ってた。これにはなるほど・・・と感じた。人間、年をとればとるほど、ガンの進行も遅くなる場合がある、そのため、ガンが発生しても、検査でわかるようになる大きさになるまでに、もう寿命がくる・・・というわけだ。でもワタシは、「治す」ということに固執した。南先生には一切の責任はありません。パパを先生の、鍼灸治療を用いた、ガン治療のモデルにしていただくこと。激痛の緩和と自律神経障害を治していただくこと。以上をお願いした。先生は、きちんとした治療計画を作成して始めることで、同意してくださった。良かった。とりあえず、明日からすぐに、痛い!をとめる治療を週2回のスケジュールで始めることになった。
自律神経免疫療法について先生と話をする。南先生は、自律神経の治療というのは、今さらの新しいものではなく、鍼灸治療を行う者であれば、誰もが標準治療のように施すことだと言う。また痛みを和らげる治療はできても、鍼灸では痛みの原因そのものを、完全にとりさることはできないともはっきり言っていた。それでもやっぱり南先生は、いろいろ調べてくださって、パパの病気に良い漢方薬を調合して、フットバスに入れてくださったり、なんかとっても感激。
ネットなどで調べると、指先を揉むという単純なことも自律神経のバランスを整えるには良いらしいとあった。早速、毎日の日課にする。
こうして鍼灸と指先揉みで、ワタシたちの自律神経免疫療法が始まった。