もうすぐ検査の結果がでる。なんだか毎日が早いようで遅いようで、早く結果を知りたい反面、怖い。人生の巻き戻しができるものなら・・・とか、「検査ミスでした。腫瘍はありませんでした。」と言われる夢をみたりしていた。
9月15日、パパは東京。ワタシは子どもたちと車で30分ほどのところにある、石切神社へ行った。実はパパが退院した後に知ったことだが、「ガンによい神社」で有名だった。病気にはいいと母が行ってたので、お百度参りに行かせていただいた。おなかが大きくなっていたので、途中でショートカットさせていただいたけど、子どもたちはきちんとお百度を踏んでいた。
9月18日、検査の結果を聞きに病院へ行く。しかし「悪性かどうか」はわからないとのこと。外科の教授診察で、「すぐに入院するように」と告げられる。カルテには「OP」と書いていた。パパも私も、オペレーションの略字だとはすぐにわかったので「やっぱり手術する必要があるのですか?」と聞くと、「病状に最善の治療を施すために入院して検査をしましょう。まだ手術と決まったわけではありません」という説明だった。でもカルテには、私たちの目の前で「OP」を書き込んでいた。
手術の場合は、胸を開いて、肋骨も開いて、腫瘍を切り取るという。そのため、手術が必要な場合の入院は、3〜4週間程度とのこと。手術のスケジュールに併せて入院手続きをするらしい。もう絶対、手術をしないとダメなんだというのは何となく感じていた。ただ今日の今日!入院というのはパパの都合上、無理なので、とりあえずは9月末あたりの予定ということにして、詳細日程は、近日中に連絡しますと伝え、一旦帰った。
飛行機はダメです。と言われたので、2人で新幹線で帰ってきた。さぁ、パパにどうやって早く入院してもらおうか?普通の鎮痛剤が効かなくなっていたパパは、病院でもらった座薬を使っていた。それが痛みを止めたこともあって、あと半年ぐらいは入院しないというパパ。「ちょっと胸あけて腫瘍とって縫うだけだから、2週間ぐらいで退院できるよ」っといいかげんなことを言うワタシ。。。でも、とにかく早く入院して欲しかった。抗生物質も合わない様子で、全身のかゆみやブツブツ、本当にかわいそう。最近、カラダの肌荒れも、ますますひどくなってきた。。。そういうパパを見て、例えようのない不安が時々襲ってくるのを必死で隠していた。
病院からの電話。9月25日から入院できとのこと。案の定、仕事の都合ということで、パパは入院予約を変更した。次の週でお願いしますと、連絡を入れなおした。ただ病院としては、緊急患者さんが優先なので、あらかじめホテルのように予約は出来ないと言われた。ある程度の希望日だけ伝えたら、あとは病院側から指定された日に入院するしかないらしい。
病院ってバカみたいなお金を請求するわりには、本当に不便で患者本位じゃないところなんだなぁーと改めて感じた。パパにお願いだから来週から入院して・・・というも、首を縦には振らない。11月に出産を控えていたこともあり、出産に立ち会って、来年に入院するよ・・・という。歩行も困難になってきているのに・・・。ただパパは元気そうなので、それだけが救いだった。
9月28日、お兄ちゃんの運動会。「父兄の競技にでちゃおうかな〜」とか言ってるけど、無理していたってフツウに歩けるフリをしている。「誰にもバレてない」と自慢していたパパだけど、実はバレてた。痛みやしびれがひどくなっているためか、随分、フラフラと歩くようになってきている。それでもまだ車の運転ができるから大丈夫かな・・・などと、ワタシ自身に言い聞かせながら・・・あまり、心配してること伝わると嫌がるしなぁ〜思う。とりえずは、お弁当のおにぎりをたらふく食べてたパパなので、元気だと安心しなければと自分に言い聞かせた。